適応症と施術期間
千駄木鍼灸整骨院では筋肉・骨格系の問題から起こる様々な症状を専門としています。筋肉の過緊張や背骨の歪みは様々な症状を引き起こします。筋肉・骨格(構造医学)の両面から安全で痛みのない方法で施術にあたります。
何回ぐらいで治るのか?どれぐらい通えばいいのか?患者さんにとっては気にかかることかと思います。施術後の予想はなかなか難しいことです。
これは大変だなと思った症状でも比較的早くよくなったり、これは簡単そうだなと思うとなかなかよくならなかったり、様々なケースがありますので、あくまで目安として参考にしていただければと思います。
重いものを持ってぎっくり腰になった…などは少し別ですが、痛みやしびれなどの症状は、なんでもなかった状態(まったく正常な状態)から急にそのような症状がでることはまずありません。自覚症状のあるなしにかかわらず、現在の不調はある程度の期間に亘って蓄積されてきた結果であり、ご自身のいままでの体の使い方やケアの仕方を含めた通信簿のようなものです。
長年にかけて悪くなった症状が残念ながらすぐに治るわけではありません。車のように部品を取り換えればいいという問題ではありません。一般的に蓄積のない急性症状ほど治りやすく、長く患ってきたもの、ずっと我慢していた慢性症状はそれなりの時間がかかります。
適応症一覧
適応症(上肢の症状)
適応症(上肢の症状) | 施術期間・備考 |
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橈骨神経麻痺(下垂手) | 発症後、すぐに施術を始めれば、軽度のもので1ヶ月ぐらい、中程度で1~2ヶ月、重度のものでは3~4ヶ月を目標にします。 |
後骨間神経麻痺 | 自然治癒しないものが多いです。一部に難治性のものがあります。基本的に時間がかかりますが、全く改善しないものは少ないです。 |
前骨間神経麻痺 | 自然治療しないものが多いです。一部に難治性のものがあります。 基本的に時間がかかりますが、全く改善しない事は少ないです。 |
手の痛み・しびれ | しびれの施術は時間がかかるものが多数ですぐには治りません。 手のしびれのほうが足のしびれより治しやすいものが多いです。3回ぐらいのうちに少し改善を感じられることを目指します。 |
腱鞘炎・ばね指 | 数回に分けて治療が必要です。 |
適応症(肩~頭の症状)
適応症(肩~頭の症状) | 施術期間・備考 |
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寝違え・首の痛み | 初回で痛みを3割~半分程度軽減させることを目標にします |
頭痛 | 【筋緊張型頭痛】 2回~3回ぐらいで改善するものが多いです。 【片頭痛】 緊張型頭痛に比べると時間がかかることが多く、定期的に施術しないと再発するものが多いですが、症状は好転するもののほうが圧倒的に多いです。 |
肩こり | その程度によってかなり差があります。1回~20回以上、定期的な施術が必要な方までいろいろです。 |
四十肩・五十肩 | 夜眠れないなどひどい痛みはなるべく早く治しますが、その後、硬縮期に入ったものは最低でも3ヶ月以上が普通です。 |
めまい | この症状に関しての予測は困難です。5回ぐらいで改善があれば、いいほうです。 |
適応症(腰~下肢の症状)
適応症(腰~下肢の症状) | 施術期間・備考 |
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坐骨神経痛 | 初回の施術 痛みの3割減を目標とします 2回め以降 10回以内での終了を目標とします ※椎間板ヘルニアなど原因疾患があるものを除きます |
腰痛 | 初回の施術 痛みの3割減を目標とします 2回め以降 10回以内での終了を目標とします ※椎間板ヘルニアなど原因疾患があるものを除きます |
ギックリ腰(ギックリ腰) | 初回の施術 痛みの3割減を目標とします。 2回目以降 5回以内での終了を目標とします。 |
足のしびれ | しびれの施術は時間がかかるものが多く、すぐには治りません。 10回以内に改善がみられれば早いほうです。 |
膝の痛み | なかなか治りにくい箇所です。 状態によってかなり幅がありますので、回数は予測できません。 |
むちうち(交通事故)施術
むちうち(交通事故) | 施術期間・備考 |
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むちうち(交通事故)施術 | むちうち(交通事故)施術について詳しく知りたい方はこちら |
こんな症状にも
こんな症状にも | 治療期間・備考 |
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不眠 | 数回の治療で改善がみられることが多いです。精神安定剤、睡眠薬を服用している場合は、なかなか治りません。長期にわたる治療が必要です。 |
枕が合わない | |
骨盤矯正 | これは歪んだ状態のままどれぐらい時間がたっているかでかなり個人差があります。ゆがんでからの時間が浅い場合は、2~3回ぐらいで落ち着きますし、長年のものはもっと回数が必要です。 |
臨床研究
臨床研究 | 治療期間・備考 |
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椎間板ヘルニア | - |
施術期間に関して
体には治り方の差があります
上表では一般的にはこれぐらいだろうという回数を挙げさせていただきました。お体の状態、ご年齢、急性症状、慢性症状、基礎疾患はあるか、ないかなどにより、条件は様々であり、治り方にはかなりの個人差があります。
ご紹介でいらした患者さんから「○○さんが1回でよくなったから来ました」といわれることがあります。それはありがたいことですが、手品ではありませんし、みんながみんなすぐに治るわけはありません。
体には治り方の差というのが必ずあります。同じように施術しても、早く治る人、治らない人がいらっしゃいます。また、同じような症状であっても、悪さの程度には違いがあります。何十年も悪かった人と1週間前から痛い人ではと同じようには治らないというのはご理解いただけると思います。
人には本来病気を自分で治す自然治癒力というのが備わっています。なかなか治らない、原因がわからないという患者さんを拝見してみると、その原因部分へのアプローチがきちんとなされていない、ただ漠然と施術を受けてきた、筋肉の問題や骨格の構造的な問題を原因のひとつとして疑っていないなどのケースが多く見られます。
「どういう施術ですか?」とよく聞かれますが、ではどういう施術を望まれるのでしょうか?足が痛いから足をマッサージしてもらう、膝が痛いから膝に電気を当ててもらう、対処療法としてはいいのでしょうが、そういう施術に満足されていないからわざわざ来ていただいているのだ思います。
症状の本当の原因を探し、それを取り除く手助けをします
体の痛み、不調はどこかに原因があるはずです。その原因はどこか?をまず探すこと、そして原因と推測される部分を治してみること、その上で症状が好転しないかみていくことが当院の施術の根幹です。これは言うまでもなく、当たり前のことだと思います。
冬場になると手足のひび割れが治らないという患者さんが何名かはお越しになります。一度開いてしまった傷口はなかなかくつっかないものです。
ではどうして治らないのでしょう?それは傷口のまわりの皮膚が角質化して、傷口がくつっくのをを邪魔しているからです。人が本来もつ治癒力を邪魔しているものがあるからいつまでたっても治らないのです。
これを爪切りなどでまわりの余計な角質を取り去ってあげると、傷口は綺麗にふさがります。施術とはこんなもの、治っていくように少し手助けしてあげることなのだろうといつも思います。
体の治ろうとする力は(治癒力)はすごいもので、どこに現在の症状の原因があるかを見つけ、その原因部分をとり除くよう少しだけ手助けしてあげると、その分、体はよくなっていくものです。そのためのお手伝いができれば、施術家としてこれ以上の喜びはありません。