骨盤矯正
骨盤矯正とは
テレビや雑誌などでも紹介されることも多い、骨盤矯正。言葉よく聞くけれど、では、実際はどんなことをするの?と聞かれると「なんとなくイメージできるけど・・・」という方が大半でしょう。
言葉だけはなんとなく浸透してるため、一般的にお気軽な印象がありますが、実際に治すのはそんなに簡単ではありません。それなりの経験がないとできません。 ちょっと受けてみるかなど気楽な気持ちで受けるべきものではありません。信頼おけるところで受けないと、腰痛、坐骨神経痛、しびれなどの症状を招くことにもなりかねません。
では、骨盤とはどこの部分のことでしょう?多くの方は腰の辺りを触ります。正解ですが、もう少し細かく、骨盤を構成している骨をみていくと、骨盤とは、体の中心にある仙骨と左右の寛骨から構成されている部分を意味します。骨盤という名前の骨は解剖学的にはありません。
骨と骨のつなぎ目の部分を関節と言います。関節があるから、歪みなどの問題も起こります。その歪みがどのような歪みになっているかでどのように矯正していけばいいのかというのが変ります。歪み方は人それぞれですので、患者さんの歪みの状態の把握が最初、その上で初めて治していく方向性が決まってくることになります。
骨盤を矯正するということは、仙骨と寛骨のつなぎめ(仙腸関節)の歪み、傾きなどを正しい状態に戻してあげること、矯正してあげること=骨盤矯正ということになります。
骨盤矯正では、正しい触診、視診ができないと、正しい結果が出ません。
正常な骨盤のイメージ
骨盤の様々な歪み
カイロプラクティックで考えられている骨盤の歪み方が次の4通りです。単独でゆがむ場合もあれば、複合的にゆがむ場合もあり、ひとそれぞれに違います。
一番多い骨盤の歪み方
骨盤には様々な歪み方がありますが、臨床的に一番多く、歪みも明らかで、ウエストラインが均一でなくなるケースをご紹介します。
後ろから見た骨盤の状態ですが、右の骨盤が上がり、左の骨盤が下がってしまっています。
骨盤の高さが違いますので、当然、左右のウエストラインの状態もいびつな感じになります。こうなるとご自分で鏡で見ても、骨盤がゆがんでいることがわかります。
骨盤矯正の治し方
一口に骨盤矯正と言っても、様々な骨盤のゆがみ方、状態があることをご理解いただけたかと思います。
では、なんで骨盤が歪んでしまうのでしょうか。これは骨盤に限らず、背骨や首などの関節のゆがみにも共通することですが、筋肉が骨を引っ張ってゆがみを発生させます。骨自体が勝手に動くということはありません。
矯正と聞くと、骨をぼきっとさせるようなイメージが出来上がってしまっていることは、残念に思います。確かにぼきっとさせる方法でも一時的には正しい状態に戻りますが、根本の問題である筋肉に対しての治療を行わないと、すぐに戻ってしまう、持続性のない治療になってしまいます。
ですから当院での治療は、引っ張っている筋肉、問題部分の筋肉に対しての治療が中心です。引っ張っている筋肉を緩めてあげれば、引っ張っている筋肉についている骨盤は、自然にもとの状態に戻ります。骨盤を無理に押したりする必要は全くありません。
もちろん、痛くもありませんし、ぼっきともしません.。受けている側としては、なにをしているんだろう?ほんとにこれで戻るの?という印象だと思います。
もちろん戻りますので、治療前の状態、あとの状態を鏡でみていただくと、わかると思います。
何回通えば治りますか?
これは歪んだ状態のままどれぐらい時間がたっているかでかなり個人差があります。ゆがんでからの時間が浅い場合は、2~3回ぐらいで落ち着きますし、長年のものはもっと回数が必要です。
治療前の状態、治療後の状態の効果を確認していただいて、いい状態が定着するまで、続けていただければと思います。
当院は回数券などの発行は行っておりません。ご自身が納得の上、一回ごとにお支払いいただき、これでいいと思ったところで自由に止めていただきたいからです。
正しく矯正してあげると、左右が水平になり、その上に腰椎が真直ぐ乗っかるという本来の状態にもどります。左右のくびれも均等になります。
骨盤は体の土台です。骨盤の歪みが解消されると、腰痛や肩こりなどの症状の軽減に繋がります。