どんな治療ですか?
2017/02/08| カテゴリー:臨床奮闘日記
患者さまからよく聞かれる質問のひとつに「どういう治療ですか?」というのがあります。
では「どんな治療を希望されますか?」と伺うと、「整体をお願いします」という方、「以前ほかの治療院ではりを受けたら調子がよくなったので、はりをお願いします」という方・・・いろいろですが、「整体」も「はり」もあくまで手段ですよね。「どういう治療?」という問いには答えきれていません。
病気になって内科を受診されることをイメージするとわかりやすいと思います。
たとえば、急にひどい腹痛になって病院に行けば、医師はその原因を探すために血液検査やCTなどの検査をして、痛みの原因を特定しようとします。単なる食あたりかもしれないですし、腹膜炎かもしれませんし、盲腸の可能性だってあるわけです。
原因が判明して、処置や薬が処方される、ここまで当たり前のことですよね。
ところが、それを腰痛に置き換えてみましょう。ひどい腰痛になり、整形外科を受診したとします。整形では血液検査をするかもしれませんし、レントゲンだけかもしれません。ここではっきりとした原因が特定でき、症状が改善されればいいのですが、「特に骨には異常はありません」と言われて痛み止めを処方されたという方は多いと思います。
問題が解決されなければ、次を探されると思います。整体がいいだろうか?鍼灸のほうがいいだろうか?
整形や病院にかかったが、まだ症状が改善されない、原因もはっきりしない・・こういう流れで患者さまは次の選択肢として来院されるわけですから、当院にいらした時点で痛みやしびれなどで困っているけれど、その原因ははっきりしていないという状態でお越しになるわけです。
このように考えますと、「どういう治療か?」の回答がイメージできてくると思うのですが、いかがでしょうか?
原因がわからないことには私もどうしょうもありません。いままで痛くなかったものが、痛くなったということは、どこかの時点でなにかがおかしくなった、そのおかしくなったその原因はどこかにあるはずです。
ですから、まずはその原因はどこなの?と探さないことには対処のしようがありません。おかしいところを探し、推測が出来てはじめて、そこの治療をしてみようと治療の段階に入れるわけです。要するに、まずはその原因を探すこと、そして、そこの治療をしてみること、そしてその経過をみることというのが「どういう治療か?」へのお答えになるかと思います。
千駄木鍼灸整骨院では主に筋肉の異常や骨格的なバランスの異常から起こりうるさまざまな症状に対しての治療を行っています。
原因のはっきりしない症状やなかなか治らないなどの症状でお困りの方はご相談いただければと思います。